アートはサイエンス

9月中旬まで開催されている軽井沢ニューアートミュージアムの企画展に3つの作品を出品した。上2つはアートビデオ作品で3つ目は写真家マンレイに捧げたオブジェ作品。


 

Reversible Life》(1985年)

あらゆる物事には表もあれば裏もある。白に対する黒。過去と未来。表の世界でなく裏の世界を体験してみたいと、逆さまの世界に侵入してみようと無駄な抵抗を試みた。服を裏返しにして着てみる。逆さまに歩いてみる、逆回転音楽で歌うなどなどをアッセンブルして作った作品。多摩美術大学時代に作成。

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Toxic Super Star》(2017年)

個人の内面で起きる葛藤。激しく液状化し、ぶつかり合う光と影、善と悪、美と醜、戦争と平和、この中から有害なヒーロー?もしくは怪物が今、まさに誕生しようとしているかに見える。

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Object to Be Destroyed》(2017年)

これは私からのマンレイへのオマージュ。

愛してもいないのに使わざるを得ない科学テクノロジーの成果の塊であるスマートフォンに彼女の目を入れ込む。それをメトロノームの振り子に括り付け、気が狂うまでにカチカチブンブンいわせる。そして、十分に狙いを定めそれを破壊するのだ。

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